ブリサルドゥマールに辿り着く#3
釣り人たちの穏やかな町、ブリサルドゥマール。ここまでたどり着くのは、想像以上に大変だった。
ザダールをマサラタウンだとすると、トキワシティを越えて、おつきみやまの入り口のポケモンセンターまで一気に進めたぐらいの感じだ。
何が疲れるかと言えば、通り道に居る人たちから強制的に勝負を挑まれることだろう。どうやっても素通り出来ないのである。
ここからは、ブリサルドゥマールまで道のりの回想である。
「(恥ずかしいから)私を隠して、サラ!」
「あなたがサラよ」
どちらでも良いので、早く道をあけてください。
私のテムテム達はもう疲れちゃってて、バトルはやめてください。その先のテムテムセンターで回復したいんですが・・・。
「おや、フェド(相棒)!お客が来たようだぜ!やっちまおう」
やれやれ。こっちの話は聞いちゃいない。
どうやら、ここの島民たちは、二人組で戦いを挑んでくるのが好きらしい。傾向としては、二人組の方が、1人より弱いテムテムを使っている気がする。弱い者ほど、群れて戦いたがるのだ。おそらくは。
レベルはサクサクあがっている。進化もするのかな?楽しみである。
海の砂浜に建てられた簡素なテムテムセンター。海からの潮風をまともに受けており、あっというま機械達がサビサビになって壊れるのが目に見えるようだ。とてもじゃないが、長期経営は見込めないだろうから、潰れる前にしっかり使わせていただく。
一番右から、テムテムの傷を癒やす道具やテムテムを捕まえるためのテムテムカードが売られているお店。次に、手持ちのテムテムをボックスに預けたり、ボックスからテムテムを引き取ったりすることが出来る装置。そして、手持ちのテムテムたちを全て回復してくれる装置だ。
回復装置は、シンプルで使いやすい。テン・テン・テレレーと、どこかで聞いたことのある音楽も聞こえてきそうだ。
ここから、目的地のブリサルドゥマールまで6回も戦わなくちゃならないのだが、都度ここまで戻って回復してから次の戦いに進んでいた。
全部は紹介しないが、新しいテムテムや、進化したテムテムを見せつけられ、今後の冒険に少し胸が膨らむ。もちろん、今後もこのゴールデンブリッジ形式のような戦いを続けなければならないと思うと辟易するのだが。
太陽が西に沈みかけた頃、這々の体で私達はブリサルドゥマールに到着した。どこか休憩所で一休みさせてもらおうと、町の中へ入ると、さっそく博士とマックスに捕まった。
博士から、ちょうど良い時に来たと、ソフィアという人を紹介される。
おそらく、この人が最初のジムリーダーになるのだろう。
ソフィアは、ブリサルドゥマールの町を丁寧に案内してくれた。道楽博士やクソガキと、道場経営者との格の違いだ。
次回は、心苦しくもあるが、この優しいソフィアに戦いを挑んで道場破りをしなければならないのだろう。そうしなければ、先に進めないのだ。
今日はここまで。
冒険はまだまだつづく。