ソフィアとの戦い#8
ソフィアとの戦い#8
いささか久しぶりすぎる気もするので、おさらいをすると、ベルソート団に囚われたソフィーを救い出して、アリッソラへ戻ってきたのである。
アリッソラ道場のドアマンと話す。
「久しぶりだね」
そうだね。色違いのテムテムが出るかもと思って、近くの草むらで頑張ってたんだけど、無駄な時間を過ごしちゃったよ。
「色違いは8000分の1の確率だからね。たまにLUMA(色違い)持ってる人も居るけど、あいつら24時間稼働しているロボットみたいで気持ちが悪いよ」
本当にロボットな気もするけどね。
「えっ、何だって?」
いや、なんでも無いよ。そんな事より、今日はソフィアに挑戦しに来たんだよ。ソフィアは戻っているかい?
「うん。戻ってきたよ。君はヒーローだって、ソフィアさんが言ってたけど、そんなに強いのかい?」
いや、それほどでもな・・、うっ・・・、イテテテ。
「私は強いザマスヨッ!」
あぁ、そうだね。ごめんよ、グランパ。
「わかれば、よろしいザマス」
「えっ、TEMTEMが喋っている?」
そうだよ。喋るのが当たり前ではないのかい?
「変なの。普通は喋らないよ。なんだか人間みたいで気持ちが悪いなぁ」
・・・・・・?
さてと、前置きが長くなってしまったけれど、ソフィアはどこに居るのかな。道場の中へ入ると、外から見たより遥かに高さがあるようだ。なぜなら、入り口は、建物の全体からすると上の方に位置していて、大部分が地下にあるのだ。
ここまで掘り下げている理由は不明だが、まるで巨大なアスレチックパークである。構造は迷路のようになっており、簡単にソフィアには辿り着けない仕組みだ。
このアスレチックだが、水や風の力を利用して移動する仕組みになっており、人を意図もたやすく動かすぐらいの威力なので、莫大な電力エネルギーが必要になるだろう。また、過ってあらぬ方向へ飛ばされ、怪我をしてしまう人も多数出るだろうことは想像に難くない。電気代と損害賠償だけでも相当な出費だろうが、はたして道場経営は順調なのだろうか。
道場で修行中の人たちと出会う。
もれなく戦いを挑まれるのだが、サクサクっと倒していく。もはや、この道場に敵なしである。
「なんてこったい!」
・・・・・・、パンナコッタッ!
そんなこったで、ソフィアを見つけた。
お久しぶりですね。お元気でしたか?
「あんた・・・、遅かったわね。おかげで、大事な婚期を逃しちゃったわよ」
いや、今からでも遅くはないとは思いますが、私には関係のない話です。
「Je voulais te voir...(会いたかったわ・・・)」
Je ne vous aime pas...(私は、あなたが好きではありません)
「あらヤダっ!」
「こんなに私を待たせるなんて、許せないわっ!覚悟しなさい」
ソフィアとの決戦。さすがに道場主だけあって、手強い。こちら側は、相性無視で猪突猛進する脳筋軍団なので、レベル差があっても互角の戦いだ。
「なにか言いましテ?」
いや、なんでも無いよ。頑張ってくれ。
津波使いのオセアーラ。こいつの津波をまともに受けると、一気に形勢が不利になりそうなので、集中的に狙う。
じつは、隣のスパルツィの方も強かったのだが・・・。
それでも何とか、全部倒しきった。やっと一人目の道場主を倒すことが出来た。ここまで、長かったな・・・。
「やれやれ、今日はこの辺で見逃してあげるわ」
素直に負けを認めたほうが、可愛らしいですよ。
「あら、そう?それじゃあ、負けを認めるわ。大事なサーフボードをあげるわね」
あれ、いいんですか。もうサーフィンは行かないんですか?
「そろそろ古くなってきたから、新しいボードを注文してたのよね」
・・・・・・。
中古のサーフボードを手に入れた。年季が入っていたほうが使いやすいと信じたい。少し磯の香りが漂う。
「あ、そうそう。次の道場は、モクプニ道場のラウィリよ。飛行船に乗って行くと良いわ」
ありがとうございます。次はいつになるかな。
やっとのことで、1番目の道場破りに成功した脳筋軍団。次は、飛行船に乗って、次の島へ行くことになりそうだ。
冒険は、まだまだ続く。